窓口業務は、組合員の方々とマンツーマンで接遇できるJA兵庫六甲の最前線。私は最初に配属された武庫支店で1年半貯金窓口を担当し、続いて尼崎支店で7年余り共済窓口を担当しました。仕事の専門性が深まるだけでなく、その間に新採用職員のトレーナーや後輩の育成指導に携わりましたが、今ふり返ると、JA兵庫六甲にはJA職員としての成長をサポートする研修制度がステップごとに充実しているのを改めて感じています。
その一つ、自分が成長したと実感できたのが「みどり塾」という選抜型の管理職候補生育成研修に参加した時です。尼崎支店で共済の窓口業務をしながら、およそ半年間、週3回のペースで様々なプログラムにそってディスカッションやレポートを作成。課題も出るので大変でしたが、自分を見つめ直すいい機会をいただきました。自分の考えや意見をまとめて述べたり、客観的にとらえて自己分析したりする機会はこれまでになかった体験。またAFP(ファイナンシャルプランナー)の資格取得もできて、意識もスキルもひと回り大きく成長できたと感じています。
入所9年目に、現在の支店へ異動しました。貸付窓口を担当して、個人・法人を含め、新規のローンに関する相談・申込み・契約・実行・既存の契約の保全業務など多岐にわたる業務内容をこなしています。大半が、組合員の方々へのローンで、マイホームの購入や新築、お子様の進学、車の購入などの資金。これからの生活の広がりと夢を実現するお手伝いをさせていただく仕事であり、組合員の方々がローンの契約成立時に笑顔になって喜んでいただく姿を見るたびに、やりがいと充実感を味わっています。
一方で、ローンの決定を左右するのが、ローンに関する相談を受けた時のヒアリング。審査の資料となるため責任も重大です。うわべだけの質問ではなく、ご本人の配偶者の年収や他行での預金など、立ち入った内容もしっかり聞いて、できるだけプラスの情報を集め、夢が実現できるように努めています。
そんな私も、かつてはローンの契約が思うように取れずに悩んだ時期がありました。上司や先輩がおすすめするのと比べて、何が足りないのだろう? そばで見ていると、組合員の方々が笑顔でいろんなことを話されていました。その時、私のすすめ方に誤りがあることに気づきました。組合員の方々との会話の8割以上が、自分からの一方的な提案ばかりだったのです。この気づきから、まずは組合員の方々の話に耳を傾け、本当にその方が必要とされているものを見極めておすすめすることを実行。その結果、組合員の方々との距離も近づき、信頼関係を築くことができました。窓口や電話で指名していただけるのは、何ものにも代えがたい喜びです。JA兵庫六甲をめざす方には、その喜びをぜひ味わっていただきたいと思っています!