
農薬使用時の注意点
農薬の安全・適正使用について
「安全な農産物」を提供するために、農薬の適正使用と防除日誌の記帳を行いましょう。定められた基準を超えて農薬などが残留している食品は、販売が禁止されています。農薬は定められた使用方法に従って適切に使えば問題はありませんが、散布作業での思わぬ事故により、農産物が販売できなくなるようなことが起きないよう、農薬散布においては十分な安全対策を行いましょう。
農薬は使用方法を守り、散布履歴の記帳を徹底しましょう!
農薬の使用前には、使って良い作物や使用量・濃度・使用時期・総使用回数などを農薬ラベルで確認し、これらを守ることが基本です。散布後には、使用した農薬名や散布した量などを記帳しておきます。記帳することで成分ごとの使用回数や安全日数の確認が容易になり、また、使用基準を守っているかの証明にもなります。
農薬は使用前に確認を!
1.農薬登録は頻繁に変更がありますので、農薬使用時は必ず農薬のボトルや袋に記載されているラベルの登録内容を確認し、その内容に従って使用してください。農薬使用規準に違反した場合、その責任は使用者である農業者にあります。
2.国内で農薬登録のない農薬や最終有効年月を過ぎた農薬は、使用できません。
3.種子消毒や育苗中の農薬散布回数も、薬剤ごとの使用回数や有効成分ごとの総使用回数に含まれますので、特にご注意ください。
安全は日頃の管理から。保護具の着用もしっかりと!
農薬散布時はカッパなどの防除衣や農業用マスク、ゴーグルやメガネなどの保護具を着用しましょう。農薬は、鍵のかかる専用の保管庫に入れて管理することを徹底しましょう。散布器具のタンクやホースに農薬が残らないようによく洗浄し、日常の管理を徹底しましょう。また、農薬の使用済み容器などは適正に処理してください。
環境への配慮も忘れずに!
住宅域や水域、周りの圃場などに農薬が飛散することのないよう、周辺環境へ配慮をしましょう。水田での農薬散布は、圃場外に流出しないよう水止めをしましょう。
農薬の飛散(ドリフト)を防ぎましょう!
作物の周りの圃場を確認し、農薬を散布しようとする作物以外に飛散しないように、散布時は細心の注意を払いましょう。